片頭痛はやっかいな病気です。
突然、視野の中心に見にくい部分ができて、徐々に見にくい部分がギザギザになってチカチカしだして、気付くとチカチカが視野の全体を覆って周りがよく見えなくなる。
その状態が数分、数十分続いて、やっとチカチカが収まると頭痛が襲ってくる。
しかもただの頭痛だけじゃなくて、気持ち悪くて、頭が働かなくて、血の気が引いて、光がやけに眩しくて、においもやけに敏感になってという症状が現れる。
それらが全部なくなるまではだいたい1日かかる。
一回このような片頭痛が起きると、その日一日ずっと片頭痛の症状を引きずる。
とりあえずぼくの片頭痛はこんな感じです。
10代の頃からこういう症状に悩まされているのですが、最近この本を読んで片頭痛についていろいろなことを学ぶことができました。
片頭痛持ちの好きな色は緑?
この「片頭痛」からの卒業に面白いことが書かれていました。
片頭痛の症状を克明に綴った文学作品があります。
芥川龍之介の代表作「歯車」です。
(中略)
「片頭痛」の研究者たちが「この小説は素晴らしい」と唸るのは、芥川が色の違いも片頭痛の脳に影響をおよぼすと考えていたことです。
芥川は「緑いろ」に救いを感じると書いています。
これは大脳生理学の研究の大家として有名なハーバード大学のラミー・バースタイン博士が報告した、「片頭痛の脳に安らぎを与える色は緑」という最新研究結果とみごとに一致しているのです。
出典元:「片頭痛」からの卒業
「片頭痛の脳に安らぎを与える色は緑」!
緑色が片頭痛持ちの脳を救ってくれるのです。
実はぼくも昔から「緑色が好き」でした。
好きな色を聞かれたら真っ先に「緑」と答えていました。
これが片頭痛持ちにとって、科学的にも証明されていることだったのですね!
片頭痛のことがどんどんわかる【「片頭痛」からの卒業】
ほんと素晴らしいです。この本。
片頭痛について、どんなことも書いてあります。
しかも読み物としてもとても読みやすいわかりやすい本です。
片頭痛を持っている方でしたら必読書ですね。
著者は日本人で、頭痛を研究している世界的名医の「坂井文彦」先生です。
名医の書いた本というのに、全然難しくなく、わかりやすい本で読んでいて本当に楽しいです。